一般電源(AC電源)からの直接駆動が可能なAC駆動回路内蔵型 照明用LEDモジュールを開発-モジュールビジネスに進出-
更新日:2011.03.02
[ 製品情報 ]
シチズン電子株式会社(本社:山梨県富士吉田市、社長:郷田 義弘)は、革新的な回路技術を用いたAC駆動回路内蔵型の照明用LEDモジュール「LMC10Bシリーズ」を開発しました。当社のコアビジネスであるLEDパッケージ製品に加え、市場からの要望が多いモジュール製品等のソリューションを積極的に展開します。
本製品は、3月8日より開催される「ライティング・フェア2011」(東京)の当社展示ブースにて、デモンストレーションをご覧いただけます。
一方、AC電源駆動型LEDは、他社で既に製品化されておりますが、これらは駆動回路が簡略なため、機器の小型化が容易であるものの、DC電源駆動型と比べて、「目に見えない微小なレベルの非点灯状態が発生し、効率を悪くする」という課題があります。
LED照明は、上記の駆動方式や放熱性など、取り扱いの難しさから、新規参入ができない中小器具メーカーも多く、モジュール化の要望が高まっています。そこで弊社では、コアビジネスであるLEDパッケージに、駆動回路、レンズなどを加えたLEDモジュールを開発しました。
本製品は、LEDの駆動回路に革新的な方式(SCD方式*1)を採用することで、AC電源からの直接駆動が可能となり、DC電源回路が不要で小型化・薄型化を実現しました。さらに、従来のAC駆動型に比べ、非点灯状態が低減され、大幅な効率アップを実現しています。
本製品にヒートシンク(放熱器)やカバーを取り付けるだけで、ダウンライトやスポットライトとして使用できます。今後は、蛍光灯タイプのライン型モジュール等にもバリエーションを広げ、「より使いやすい」LEDモジュールを提案することにより、LED照明器具メーカーの開発期間と開発コストの削減に大いに貢献します。
電源電圧:AC220~240V【アジア・欧州地区仕様】
※モジュール化の要望の高い、アジア・欧州地区仕様から開発。AC100V【日本地区仕様】及びAC110-120V【北米地区仕様】の対応製品については順次拡充していく予定です。
2.LEDの駆動回路にSCD方式の採用により、高効率を実現
通常、AC電源駆動方式では、LEDには常に100%の電流が流れるのではなく、下図のように一定の周期で0~100%の間を変動します(*2)。
SCD方式の駆動回路ではLEDに流れる電流の波形を多段的に制御することで、LEDに電流が流れない非点灯状態の割合を従来方式の50%に対して25%へと大幅に削減し、高い効率を実現しています。
3.小型・薄型仕様
外形サイズ: Φ90mm×H:8.6mm
SCD方式は回路の構成部品が少なく、小型化に適しています。また、この方式を採用することで、AC電源からの直接駆動が可能となり、DC電源回路が不要。小型化・薄型化を実現しました。
4.モジュールレベルで初めて絶縁耐圧4KVを実現(*3)
220~240V系の照明器具で必要な4KVの絶縁耐圧を、初めてモジュールレベルで実現しました。高い安全性を確保した「より使いやすい」モジュールになっています。
5.専用集光レンズもラインナップ
専用レンズ(ILU-008)を用意しております。レンズの詳細情報については当社ホームページをご覧下さい。
6.使用用途
ダウンライト・スポットライト等
※1 SCD方式: Selective Current Diversion方式の略。本技術は米国Once Innovations, Inc.社により開発された駆動回路の新方式であり、弊社はOnce Innovations, Inc.社とライセンス契約を締結しています。
※2 AC電源が50Hzの場合は100周期/秒、60Hzの場合は120周期/秒の繰り返しとなります。
※3 2011年3月発表時点当社調べ
「CITILED LED Module」とは、シチズン電子製の照明用LEDモジュールのブランド名です。
CITILEDはシチズン電子株式会社の登録商標です。
シチズン電子株式会社 経営企画部 企画広報グループ 野田
TEL:0555-22-9901(直)
シチズンホールディングス株式会社 経営企画部 広報課
TEL:042-466-1232(直)
シチズン電子株式会社 営業本部 第二営業部 ライティング営業課 檀上
TEL:03-3493-2744(直)
E-mail:inquiry@ce.citizen.co.jp
本製品は、3月8日より開催される「ライティング・フェア2011」(東京)の当社展示ブースにて、デモンストレーションをご覧いただけます。
開発の背景
LED電球等の普及により、注目を集めているLED照明ですが、通常、LEDはDC(直流)で駆動させるため、一般電源であるAC(交流)の電源を用いる場合には、ACをDCに変換するDC電源回路が別途必要となります。このため、DC電源駆動型は、「複雑な回路で部品点数が多くなる」、「電気的なノイズが発生しやすい」等の課題があります。一方、AC電源駆動型LEDは、他社で既に製品化されておりますが、これらは駆動回路が簡略なため、機器の小型化が容易であるものの、DC電源駆動型と比べて、「目に見えない微小なレベルの非点灯状態が発生し、効率を悪くする」という課題があります。
LED照明は、上記の駆動方式や放熱性など、取り扱いの難しさから、新規参入ができない中小器具メーカーも多く、モジュール化の要望が高まっています。そこで弊社では、コアビジネスであるLEDパッケージに、駆動回路、レンズなどを加えたLEDモジュールを開発しました。
本製品は、LEDの駆動回路に革新的な方式(SCD方式*1)を採用することで、AC電源からの直接駆動が可能となり、DC電源回路が不要で小型化・薄型化を実現しました。さらに、従来のAC駆動型に比べ、非点灯状態が低減され、大幅な効率アップを実現しています。
本製品にヒートシンク(放熱器)やカバーを取り付けるだけで、ダウンライトやスポットライトとして使用できます。今後は、蛍光灯タイプのライン型モジュール等にもバリエーションを広げ、「より使いやすい」LEDモジュールを提案することにより、LED照明器具メーカーの開発期間と開発コストの削減に大いに貢献します。
主な特長
1.一般電源(AC電源)からの直接駆動が可能電源電圧:AC220~240V【アジア・欧州地区仕様】
※モジュール化の要望の高い、アジア・欧州地区仕様から開発。AC100V【日本地区仕様】及びAC110-120V【北米地区仕様】の対応製品については順次拡充していく予定です。
2.LEDの駆動回路にSCD方式の採用により、高効率を実現
通常、AC電源駆動方式では、LEDには常に100%の電流が流れるのではなく、下図のように一定の周期で0~100%の間を変動します(*2)。
SCD方式の駆動回路ではLEDに流れる電流の波形を多段的に制御することで、LEDに電流が流れない非点灯状態の割合を従来方式の50%に対して25%へと大幅に削減し、高い効率を実現しています。
3.小型・薄型仕様
外形サイズ: Φ90mm×H:8.6mm
SCD方式は回路の構成部品が少なく、小型化に適しています。また、この方式を採用することで、AC電源からの直接駆動が可能となり、DC電源回路が不要。小型化・薄型化を実現しました。
4.モジュールレベルで初めて絶縁耐圧4KVを実現(*3)
220~240V系の照明器具で必要な4KVの絶縁耐圧を、初めてモジュールレベルで実現しました。高い安全性を確保した「より使いやすい」モジュールになっています。
5.専用集光レンズもラインナップ
専用レンズ(ILU-008)を用意しております。レンズの詳細情報については当社ホームページをご覧下さい。
6.使用用途
ダウンライト・スポットライト等
主な仕様
●LMC10Bシリーズ[入力電圧:AC220V、 Tc=60℃]
製品番号 | LMC10B-23L180A-11 | LMC10B-23W180A-11 |
---|---|---|
色温度(K) | 3000 | 4000 |
全光束(lm) | 1000 | 1000 |
消費電力(W) | 22 | 22 |
効率(lm/W) [駆動回路含む] | 46 | |
力率(%) | 90 | |
平均演色評価数 Ra | 80 | |
絶縁耐圧(V) | 4K | |
寿命(hours) | 40000 | |
外形寸法(mm) | Φ90×H:8.6 |
※1 SCD方式: Selective Current Diversion方式の略。本技術は米国Once Innovations, Inc.社により開発された駆動回路の新方式であり、弊社はOnce Innovations, Inc.社とライセンス契約を締結しています。
※2 AC電源が50Hzの場合は100周期/秒、60Hzの場合は120周期/秒の繰り返しとなります。
※3 2011年3月発表時点当社調べ
「CITILED LED Module」とは、シチズン電子製の照明用LEDモジュールのブランド名です。
CITILEDはシチズン電子株式会社の登録商標です。
報道関係の方のお問い合わせ先
シチズン電子株式会社 経営企画部 企画広報グループ 野田
TEL:0555-22-9901(直)
シチズンホールディングス株式会社 経営企画部 広報課
TEL:042-466-1232(直)
製品に関するお問い合わせ先
シチズン電子株式会社 営業本部 第二営業部 ライティング営業課 檀上
TEL:03-3493-2744(直)
E-mail:inquiry@ce.citizen.co.jp