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当社の精密加工技術が実現した驚異の薄さ カラーLCDバックライト用白色LED18機種の発売

更新日:2002.03.11

[ 製品情報 ]

 精密電子部品メーカーの(株)シチズン電子(山梨県富士吉田市 資本金19億8,855万円 中杉録郎社長)では、カラーLCDのバックライトに最適な白色LEDランプとして、側面発光タイプでは世界最薄の新しいパッケージを含む5種類のサイズの超高輝度・超薄型側面発光型白色LEDランプ(全18機種)を開発。
『CL-430、CL-480シリーズ』として4月からサンプル出荷を開始します。
(サンプル価格は300円/1個)

 本製品群は、主に携帯電話などの表示用に用いる小型カラーLCDのバックライト用光源として開発され、携帯電話等のカラーLCD用バックライトに求められている明るさや薄さや信頼性といった様々な要求を満たす製品です。導光板の厚さや光を入れる方式により、厚さ(0.5mm~1.0mm)や明るさ(1素子タイプで290mcd~590mcd、2素子タイプで690mcd~1000mcd)を選ぶことができ、しかも、その厚さについては世界最薄を、また、明るさについても業界トップレベルを実現しています。

 従来から携帯電話のカラーLCD用バックライトには、白色のLEDランプが光源として使用されていましたが、従来品では厚み(1.0mm程度)があり、製品の小型、薄型、高性能化が進む携帯電話市場では、“側面発光型でしかも薄型で高出力”の製品が待ち望まれていました。本製品はその市場要求にマッチした製品として、数々の特徴(下記参照)を有しています。

主な特徴は以下のとおりです。
  1. 超高輝度素子の採用により、業界トップレベルの明るさと当社のパッケージ技術により世界最薄のパッケージサイズを実現しています。
  2. サイズは用途に合わせた5種類を準備しています。
    ・L2.8×W1.0×H(0.55、0.6、0.8、1.0)mm
    ・L1.8×W1.15×H0.5mm
  3. 絶対最大定格の異なる2種類のタイプを準備しました。
  4. 反射枠付タイプ(CL-430シリーズ)は、1素子入と2素子入の2タイプがあります。
  5. 上記のパッケージのサイズ、絶対最大定格、素子数の違いにより用途に応じて18種類のラインナップを準備しました。
  6. 反射枠付タイプは、反射枠により集光性を高める等の工夫により、当社従来品比約2.5倍の光度(明るさ)を実現しています。

 本製品群は、当社独自の製法で製造されており、その量産性から高いコストパフォーマンスと信頼性を実現しています。また、本製品は、携帯電話市場向けに開発されましたが、その特徴により、PDA(携帯情報端末)、デジタルカメラ、ゲーム機等、他のモバイル市場への拡販も進めていきます。今後、海外市場においても進展するであろう携帯電話のカラー化に伴い、本製品の需要は急速に高まるものと考えており、5月から月産200万個の計画で量産を開始し、年内には月産2000万個の体制を整える計画です。